日本転倒予防学会第10回学術集会

会長挨拶

この度、日本転倒予防学会第 10 回学術集会を 令和 5(2023)年 10 月 7 日(土)・ 8 日(日)の 2 日間、京都テルサにて開催させて頂くことになりました。

高齢者の転倒・骨折の要因は、加齢に伴うバランス能・敏捷性の低下、運動不足による筋肉の萎縮、視力・聴力の低下、認知機能の低下などと考えられています。そして骨粗鬆症・フレイルの病態が、転倒・骨折を繰り返し(二次骨折)、閉じこもり者の増加となり、健康寿命を短縮しています。コロナ禍で人々の活動や交流が阻害されることで、個人や社会が取り組む転倒・骨折予防の重要性が再認識されました。また、学童期の骨折、スポーツ活動中の転倒事故の課題を含めて、生涯を通じた転倒および転倒による外傷をいかに予防するかは現代社会にとって大きな課題となっています。

2014 年に発足した日本転倒予防学会では、この転倒予防という重要な課題に真剣に挑むべく、転倒予防指導士、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、介護福祉士、ケアマネジャー、介護士、運動指導士、柔道整復師、研究職、開発企業、市民などが一堂に集い、公平な立場で活発な議論を行う学術集会を開催してきました。

2023年は、日本転倒予防学会学術集会としては10回目、節目の集会となります。原点に立ち、10年を振り返ってこそ「新しい」創造が生まれると考えております。2022年開催の横浜での集会のテーマ「みらいをかたちにする」を受け継ぎ、「新しい転倒予防」としました 。COVID-19感染拡大予防などの新しい生活様式、新しいテクノロジーとその知恵を結集し、新たな時代を開拓することにより、「新しい」転倒予防を構築するべく、大いに議論が展開され、未来への展望が開けるような企画を準備しました。

本学術集会が新たな出会い、豊かな交流の場、議論の場となり、皆様の輪が広がることで、「転倒予防」が育むことを願っております。

日本転倒予防学会 第10回学術集会

会長 金森 雅夫

(羽衣国際大学人間生活学部 教授/立命館大学総合科学技術研究機構)

副会長 浅見 豊子

(佐賀大学医学部附属病院 リハビリテーション科 診療教授)

副会長 立入 久和

(たちいり整形外科 院長)

実行委員 小松 泰喜

(日本大学スポーツ科学部 教授)

実行委員 篠原 靖司

(立命館大学スポーツ健康科学部 教授)

実行委員 征矢野あや子

(京都橘大学看護学部 教授)

一般社団法人日本転倒予防学会 代表理事

萩野  浩

(独立行政法人労働者健康安全機構 山陰労災病院 副院長)

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